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伝説とか民話の類は事実を単に述べると実にあっけないものである。「ふーん、そうなの?」で終わらすぐらい、実に他愛もないものである。しかし、その淡白な事実を話すんじゃ面白くない。どうせなら面白おかしく脚色・肉付けしてしまおう...などという意識が働いて、口頭伝承を繰り返すうちに、物語として肥大化していく。そして際立った特徴だけが前面に押し出され、「ほんまにそんなことあったんかいな」と疑問を抱かずにはいられないほど、常識や自然の法則から逸脱した話になってしまっている。
だからこそ面白い。長い年月をかけて薫製のようにじわじわと燻し上げてきたものだからこそ味わいが深い。 まあ、「噂」というものも似たようなもんだろう。ある時に誰かが呟いた何気ない言葉が、何らかの相乗効果でいつの日か事実へとすりかわる。 |
潮の満干を知らす松:松山市畑寺 繁多寺
この女狸像は写真に写らないという。
「松山のむかし話」より
→c.f.弘法大師が狸を四国から追い出した伝説