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伊予の隅々
こたろう博物学研究所
市町村別情報庫
西予市
(旧・三瓶町)

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伊豫の隅々インデックス

カテゴリ別インデックス

市町村概要


キャッチフレーズ
(1).「太陽と海につつまれた生活と文化のまち三瓶」
(2).「潤いと活力のある町づくり」
(3).「海と自然の輝く町」


町の花 町の木 町の花木 町の鳥 町のマスコット
セトノジギク
昭和49年6月制定
ウバメガシ
昭和49年6月制定
げんきくん
げんきくん
平成7年5月選定


特産物

ニューサマーオレンジ
ヒラメのうす作り
カワハギの珍味・ちりめんいりこ
ウニの瓶詰め


沿革

・元和元年(1615年)仙台伊達政宗の長子、伊達秀宗が宇和島城に入城して以降、管下の宇和島藩に入った。
・明暦三年(1657年) 吉田藩の分知により津布理村、蔵貫村、加室浦(下泊)影ヶ平村(和泉)を除く村、浦は吉田領となり 各村、浦に戸長役場が置かれた。
・明治18年(1885年)に行政区の改正によって、津布理村外3ヶ浦、二及浦外2ヶ浦、蔵貫村外3ヶ浦に統合されて それぞれに戸長役場が置かれた。
・明治23年(1890年)に旧行政区をそのままにして三瓶村、二木生村、三島村と改称して町村制が布かれた。
・大正10年(1921年)三瓶村は旧三瓶町として町政を施行した。
・昭和30年(1955年)1月1日、旧三瓶町( 朝立・津布理・安土・有網代)、二木生村(二及・周木・垣生・長早)、三島村(蔵貫村・蔵貫浦・皆江・下泊・有太刀)、並びに双岩村の一部(和泉・鴫山) を合併して町制を施行。


地名
・むかし、日吉崎の磯辺に3つの瓶が打ち上げられていた。そこに棲むホウジョウ(蜷)がその瓶を陸地まで押し上げた。神からの贈り物に違いないと考えた里人は、その瓶を神宝として祠を建てて奉った。この伝説に基づいて「三瓶」と名付けられた。→c.f.三瓶の名の由来
大字
鴫山(しぎやま)→西予市三瓶町 鴫山
和泉(いずみ)→西予市三瓶町 和泉
垣生(はぶ)→西予市三瓶町 垣生
朝立(あさだつ)→西予市三瓶町 朝立
二及(にぎゅう)→西予市三瓶町 二及
周木(しゅうき)→西予市三瓶町 周木
津布里(つぶり)→西予市三瓶町 津布理
長早→西予市三瓶町 長早
安土(あづち)→西予市三瓶町 安土
有網代(あらじろ)→西予市三瓶町 有網代
有太刀(あらたち)→西予市三瓶町 有太刀
蔵貫浦(くらぬきうら)→西予市三瓶町 蔵貫浦
蔵貫村(くらぬきむら)→西予市三瓶町 蔵貫
皆江(みなえ)→西予市三瓶町 皆江
下泊(しもどまり)→西予市三瓶町 下泊 中之浦、神子之浦、枯井


文化財

ニホンカワウソ
・国指定特別天然記念物(昭和40年5月12日指定)

朝日文楽人形頭、衣裳道具一式【三瓶町朝立】
・県指定有形民俗文化財

朝日文楽【三瓶町朝立】
・県指定無形民俗文化財(昭和39年3月26日指定)→指定替:昭和52年1月11日
・所有者:朝日文楽保存会、所在地:朝立(朝日文楽会館)
・明治の初頭、朝立浦の井上伊助という人が、松の木のコブや桐の木で人形の頭を刻み、一口浄瑠璃に合わせて人形を操ったのが始まりとされる。
・その後、平六座から本格的な頭、衣装、道具を購入し、素封家、地区住民の支援により次第に整備されていった。
・明治22年(1809)には、阿波国のでこ作りの男頭・女頭を購入し、同時に淡路の人形技術も取りいれた。
・明治43年(1910)、大阪道頓堀の朝日座を模して、朝立の埋め立て地に芝居小屋朝日座が建てられ、その朝日座を中心に活躍したことから、朝日文楽と命名された。
・昭和39年には、三瓶高校で文楽クラブが誕生した。
・昭和52年(1977)には朝日文楽会館が建設された。
・平成4年(1992年)には小中学生による「こども朝日文楽クラブ」が設けられた。

お庚申松【三瓶町蔵貫】
・県指定天然記念物(昭和39年3月26日指定)

御伊勢山松【三瓶町二及】
・県指定天然記念物(昭和39年3月26日指定)

阿弥陀如来坐像【三瓶町朝立 地福寺】
・町指定有形文化財(昭和38年4月16日指定)

大般若経【三瓶町朝立 地福寺】
・町指定有形文化財(昭和38年4月16日指定)

重山(しげやま)文書【三瓶町】
・所有者:菊池浄
・町指定有形文化財[古文書](昭和43年12月25日指定)

極山境界絵図及び裁定書【三瓶町】
・所有者:蔵貫村区
・町指定有形文化財[古文書](平成4年7月1日指定)

お姫様の塚【三瓶町鴫山】
・町指定有形文化財[民俗資料](昭和45年2月1日指定)

須恵器と石皿【三瓶町】
・町指定有形文化財[考古資料](昭和51年2月15日指定)

石斧【三瓶町】
・町指定有形文化財[考古資料](平成3年10月1日指定)

■古代ロマンの里創世記 
市内埋蔵文化財めぐり(5)石器「石鏃(せきぞく)」(三瓶・朝立)
 古くから南予と九州地域とのつながりがあったことは、歴史や民俗の面からも確認できるようです。それは生活や産業、時には戦争といった形でのつながりでした。考古学的に見れば、大分県姫島に産出する黒曜石の広がりや九州系の縄文土器の存在がそのことを証明しています。三瓶の名の由来となった有名な三つの瓶が漂着した話では、瓶と鼓と剣が漂着し、剣をたくさんのウミニナが持ち上げていたといい、そこから漂着した剣を「蜷切丸(になきりまる)」と呼んだとのこと。一方で大分県の宇佐八幡の放生会ではニナを流すそうで、九州から四国南予へ人や物が流れ着いた、あるいはつながりがあったのではないかと想像をかき立てられます。向こうから来たばかりでなく、こちらから出掛けたこともあったのでしょうか。大分県南部から宮崎県、鹿児島県にかけて、弥生時代中ごろの松山平野の土器が多く出土しています。そこには南予の人のかかわりもあったと考えることもでき、海を越えた南予の海人の活躍ぶりにロマンを感じずにはいられません。
(広報せいよ、2005年1月号)

須崎神社棟礼【三瓶町】
・町指定有形文化財[民俗資料](昭和48年5月31日指定)

揚神楽【三瓶町】
・町指定無形民俗文化財(平成10年7月1日指定)

八幡神楽(垣生神楽)【三瓶町垣生】
・町指定無形民俗文化財(平成10年7月1日指定)

お伊勢踊【三瓶町二及】
・町指定無形民俗文化財(平成6年11月1日指定)

周木地区盆踊 きそん節・高松踊【三瓶町周木】
・町指定無形民俗文化財(平成12年12月14日指定)

皆江地区盆踊 歌舞伎くずし【三瓶町皆江】
・町指定無形民俗文化財(平成12年12月14日指定)

三島神社のイブキビャクシン【三瓶町】
・町指定記念物[天然記念物](昭和38年4月16日指定)

国造神社の樹叢【三瓶町 国造神社】
・町指定記念物[天然記念物](昭和43 年12 月25 日指定)

ナギ【三瓶町】
・町指定記念物[天然記念物](昭和49 年6 月25 日指定)

ニューサマーオレンジ【三瓶町】
・町指定記念物[天然記念物](平成4 年7 月1 日指定)

お庚申松【三瓶町蔵貫】
→県指定天然記念物

三島神社の松【三瓶町蔵貫浦】

御伊勢山松【三瓶町二及】
→県指定天然記念物

三瓶村鳥瞰図【三瓶町】

神教朝立合戦記【三瓶町】



城址

朝立城【三瓶町】
・三瓶町西方の山手に桜の名所として知られる岡がある。昔、この岡の上に朝立城(あさだつじょう)という城があった。城主は宇都宮定信であった。



遺跡


古墳


跡地

庄屋長屋門【三瓶町下泊】

庄屋門【三瓶町皆江】


海福禅寺【三瓶町二及】→西予市三瓶町二及2-624

見光寺【三瓶町皆江】→西予市三瓶町皆江1824

光勝寺【三瓶町周木】→西予市三瓶町周木2-208

高福寺【三瓶町津布理】→西予市三瓶町津布理3229

金光寺【三瓶町蔵貫浦】

三宝寺【三瓶町垣生】→西予市三瓶町垣生甲298

須崎観音【三瓶町周木】
・航行安全と漁業繁栄の守り神。
・勢観世音菩薩像で、像高3.3m、台座を合わせると11.5m。
・所在地の標高は約90m。
「須崎観音讃歌」の碑
・三瓶町出身の詩人・宮内雲子氏の歌が刻まれている。
須崎観音の鐘
・四国一の鐘

善福禅寺【三瓶町蔵貫村】

地福寺【三瓶町朝立】→西予市三瓶町朝立2-261-1
 
阿弥陀如来坐像
・町指定有形文化財
大般若経
・町指定有形文化財

道安寺【三瓶町二及】

お薬師さま【三瓶町垣生】

弘法大師修業像【三瓶町】


神社

宇都宮様【三瓶町】
→朝立城跡

神谷神社【三瓶町周木】

賀茂(加茂)神社【三瓶町二及】→西予市三瓶町二及2-539

客神社【三瓶町垣生】
・祭神:菊理媛命

客神社【三瓶町下泊】
・祭神:伊邪那美命、菊理姫命

国造神社【三瓶町朝立】
国造神社の社叢

金比羅神社【三瓶町】

神明神社【三瓶町蔵貫村】

三島神社【三瓶町皆江】


お堂

姫塚【三瓶町鴫山(しぎやま)】


地蔵



螺岳(さざえがたけ)【三瓶町和泉】
・高さ百数十メートルの岩石峰。和泉地区の中央に聳える。

 昔、この地方に大地震と大津波があって、海水はこの山岳にまでふくれ上がってきたそうです。その津波は、大きい被害を与えて引いていきましたが、その山の岩場にさざえがついており、村人はそこでこの山をさざえが岳と呼ぶようになったということです。一説では、山の姿がさざえに似ているから、さざえが岳と呼んだという説もあります。
(http://www.city.seiyo.ehime.jp/kanko/mikame_nagameru.html)

鴫山(しぎやま)
 
姫塚


鉱山

川・渓谷



ダム



風景

塩田街の町並み
・明治後期からの木造建築が並ぶ。

汽水沼【三瓶町】

ホタルの里【三瓶町】

めだかの里【三瓶町蔵貫浦】


洞窟・鍾乳洞

樹木

ウバメガシ【三瓶町】

ナニワイバラ【三瓶町】

ナギの木【三瓶町】

イブキビャクシン【三瓶町】

三島神社の伊吹カシワマキ【三瓶町】

ケイビラン【三瓶町】

お庚申松【三瓶町蔵貫】
・県指定天然記念物(昭和39年3月26日指定)

御伊勢山松【三瓶町二及】
・県指定天然記念物(昭和39年3月26日指定)









三好曲句碑【三瓶町朝立】
「ふるさとの 天の夕ぐれ かなかなかな」
・三瓶文化会館近くに建つ。
・平成14年(2002)10月建立

坂村真民詩碑

「三瓶町名由来の地」の碑【三瓶町日吉崎】

三瓶町民憲章碑【三瓶町 役場前公園】
三瓶町民憲章
私たちは、豊かな自然と優れた伝統を受け継ぎ、明るく住みよい町をつくるため、この憲章を定めます。
    美しい自然を愛し、花と緑の町をつくります。
    歴史と文化の伝統を守り、教育の町をつくります。
    スポーツに親しみ、健康な町をつくります。
    働くことに誇りを持ち、活力のある町をつくります。
    譲り合う温かい心で、福祉の町をつくります。
昭和60年11月3日 制定

細川一博士生誕の地碑(水俣病発見者)


公園

須崎園地【三瓶町周木 須崎】
・遥か九州までが遠望できる景勝地。
・標高約90m。
・垂直に近い断層岸壁海岸となっている。
・北方を仰げば、佐田岬半島の風車群が見渡せる。
 
須崎観音

三瓶公園【三瓶町朝立】

福島自然公園(福島展望公園、あらパーク)【三瓶町有太刀】
・三瓶湾・宇和海を一望できる展望スポット。
・有太刀生活環境保全林。

三瓶南町民広場【三瓶町】

町民総合運動公園【三瓶町】

蔵王公園【三瓶町】

元気くん広場【三瓶町】
・「元気くん」は、三瓶町のマスコットキャラ。蜜柑色の丸顔にMIKAMEと記された桃色の魚のリボンをつけており、「元気くん」とは言いながらもどことなく女の子っぽい感じがする。


祭り

三瓶商工桜祭り
・4月2日〜3日

精霊船流し
・1年の間に亡くなった人の人形や好物を麦わらで作った船に乗せて流す行事。
・旧暦7月15日に行う。

秋まつり
・10月15日〜16日に収穫祭として行われる。
・10月15日には、「お練り」と呼ばれる行列が執り行われる。(朝立、蔵貫、周木地区) 毛槍、弓などを手にした人々に続き、牛鬼、四つ太鼓、唐獅子、甚句、五ツ鹿、稚児などが行列に加わる。
・10月15日夕刻、朝立地区では牛鬼、四ツ太鼓の鉢合わせが行われる。
 
神楽
神輿
四ツ太鼓
牛鬼
甚句
稚児行列


イベント
奥地の海のかーにばる
・8月13日に朝立港湾埋め立て地で開催される。
・ユニークなイベントとして、豚のロディオが開催される。→2016年より中止。

みかめ海の祭典
・海上花火大会、海上丸ブイ早渡り競技など。


施設

朝日文楽会館【三瓶町】
・昭和52年(1977)に建設された。

三瓶文化会館【三瓶町朝立1番耕地337番地13】
・電話番号:0894-33-2470
・利用時間:9:00〜22:00
・休館日:12月28日〜1月4日
・広域学習ホール、プラネタリウム室、研修室、視聴覚室、リハーサル室、調理室、和室、図書室
 
郷土資料館(ふるさと資料展示室)
 ・朝日文楽の人形や縁の品を展示している。また、古くからの漁具・農具も展示している。


学校

温泉

伝説

姫塚【三瓶町鴫山(しぎやま)】
 むかし、京の公卿の姫が癩病(らいびょう)に罹り、都を追われ、舟で沖へと流された。媛は八幡浜市白石浦に漂着後、この地に落ち着いた。姫は村人の親切を喜び、この地には永久に癩病の者が出ないように、毎日法華経を青石に写された。この祠は姫の死後、村人がその青石を積み上げて姫の霊を慰めたものである。
 八幡浜市川上町白石にも姫宮様と呼ばれる社が設けられて、3月16日には子供相撲が奉納される。

大島へ渡った大蛇の譚【三瓶町周木】

三瓶町の町名の由来【三瓶町】
 
(1).平家との関わり
 平家一族が壇ノ浦の合戦に敗れたころののこと、海岸に3個の瓶と1振りの剣、1体の鼓が打ち上げられた。浦人が小さい祠を作って、これらを祀り、三瓶神社と称した。
※瓶・鼓・剣の漂着した日の様子を「嵐のひどかった日の翌朝」と言い伝えるケースも見られる。
※三つの瓶はずっしりと重たかったので、村人たちは大変恐れ、開かれないまま聖地に納めたという。

 その後、沖を通る白い帆の船が時化でもないのに転覆することが相次いだ。浦人は、「瓶や剣は平家の人々の遺品に違いない。白い色は源氏の旗印。きっと恨みで転覆させているのだろう」と考え、遺品を海の見えない場所に移したところ、不思議と転覆事故は治まったという。
→c.f.三瓶町名由来の地の碑(三瓶町日吉崎)、三瓶神社(宇和町岩木)

(2).神使い(眷族?)
 昔、嵐の翌日に海岸に3個の瓶と1振りの剣、1体の鼓が打ち上げられてた。よく見ると、蜷(にな)がこれを陸地まで運び上げていた。村人達は、これはきっと神が送ったものに違いないと祠を造りそれを祀った。
(3).尻切れ蜷
 村人が蜷が運んで来た剣で蜷の尻尾を軽く叩くと、尻が切れてしまった。それ以来、この付近の蜷には尻がないという。
→c.f.松山市の「アバアバ」(尻無し蜷)の話
(4).速甕玉命起源説
 綏靖(すいぜい)天皇の皇子・建盤龍命(たていわたつのみこと)とその后・阿蘇津姫命(あそつひめのみこと)、二人の子である速甕玉命(はやみかたまのみこと)が、大和から九州へ平定に向かう途中、朝立浦に寄港した。
 後に福島沖で突風に遭い沈没したため、三人の霊を回向するために三瓶神社を建立した。


キャンプ

海水浴

二本松海水浴場【三瓶町】

池の浦海水浴場【三瓶町】

周木海水浴場【三瓶町周木】


人物

細川一


その他

蔵貫浦【三瓶町】

巴理島【三瓶町周木】
・周木漁港沖の小島。

細川博士生誕の地【三瓶町】

泊崎魚霊塔【三瓶町下泊】



 
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《References》



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