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図画工作/技術
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折り紙-(1) 奴さんを折る

会社の休み時間も貴重な創作時間なのです。

「本職が会社員なもんですから、なかなか自由時間がとれないんですよー」とは言うてはおりますが、それはそれで空いた時間で、それが例えほんの10分間ぐらいでも、使い方次第で色々と楽しめるものなんですな。
本日は、年末でやぶりとったカレンダーを利用して「奴さん」を作ってみましたで。

松山市ロープウェイ街にほど近い「茶房ひょん」で折って以来、実に3、4年ぶりの「奴さん」。
カレンダーの厚手の紙で折ると、意外としっかりしとるし、柄もちょうどいい風合いになったわい…とご満悦やで。
せっかくなんで、直立できる仕様にしてみたんよ。
土台のキラキラしてるんは、会社用のA4ノート。ビジネス用としては趣味が悪すぎるともっぱら評判ですわ。
明日はも少しバージョンアップする予定。乞うご期待。

しかし、休み時間に折り紙折ってる50過ぎのおっさんって一体…。
(2014年12月24日、Facebookにて)


奴さんのその後

昨日制作した奴さんをグレードアップすべく、カッターナイフを手に取り、オプションパーツを製作したで。
一つ目のアイテムはこれ。

やっぱこれよね。
ワシもアマチュアミュージシャンの端くれ。奴さんにもギターを弾かさんと。

もひとつはこれ。

やっぱ衣装は必要よね。裸のままじゃ可哀想。
ちゃんちゃんこを羽織らせてみたで。
で、なんで虎シマ模様かというと、ご察しの通り、鬼太郎をイメージしたんやな。
「こたろうの鬼太郎」
って意味もあるんやけど、「奴」と言えば、好きな芸人さん、「椿鬼奴」を思い浮かべながら、
「鬼太郎の奴さん」

「鬼奴」
ってわけ。
これを制作していて、ふと、1ヶ月前のニュースが脳裏をよぎった。
詳しくは、
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20141125/Rocketnews24_513695.html
あたりをご覧いただきたいんやけど、あの可愛い「クマのプーさん」がポーランドで破廉恥な存在として槍玉に挙げっているらしいって記事。
何が破廉恥なん?
その理由が凄い、ポーランドでテーマパーク建設の話があがったとき、とある議員が「プーさんは、性別がはっきりしておらず」、「ふしだらな格好をし」、「半分裸」だからとの理不尽な意見を出しまくって反対したらしいわい。
そのような見方をする人の人間性自体が問題じゃと思うんやけどね。
この奴さんも性別不詳、ちゃんちゃんこのみを着用ということで、プーさん破廉恥説の条件を満たしとるが、果たしてこの写真を見て、そんな妄想をする人がおいでるんやろか。
(2014年12月25日、Facebookにて)


奴さん折り紙実験は続く


鬼太郎コスチューム奴さんは、どう見ても破廉恥とは思えんかった。
あ!そうよ!
使うた紙がまずかったんかも知れん。プーさんのように黄色い身体で、赤いシャツ(?)を着せれば、破廉恥に見えるのかも知れんな。うん。そうに違いない。
そう思たら、また折り紙せんといかまいがな、よーい。
色紙引こずりだしてきて、せっせと折って、目鼻口もちゃんと描いて…。

んー…。
当然のごとく、破廉恥とは言いがたいもんになってしもたわい…。

ん?ほいじゃ、肌色の紙を使たらどがいなかろ?
肌色だけじゃ何となく寂しいので、さっきのプーさんのシャツの余り紙で、赤いブーメランパンツでもこしらえて穿かせてみよかいのー。

おーっ!これなら10人中6人は破廉恥と認めるかも知れんな。
やけど、赤パンを穿かせたけん破廉恥っぽくなったに過ぎんような気もすらい…。

【結論】
そのものが破廉恥かどうかなんてものは、所詮その人の感性に依存するもので、邪な考えで物事を眺めれば何だって破廉恥なものに仕立て上げることができる。
作り手に何らかの作為的なものがあれば、破廉恥と思わせることができる。
純粋な気持ちで作られたものを、決して穿った見方をしてはならない。

【備考】
●「肌色」のこと
色鉛筆やクレヨンの多色セットの中の「はだいろ」。いつの間にやらその呼称がなくなってしまっている。
どうやら2000年前後を境に呼称変更をしているようだ。
肌の色は人種によって異なるのだから、従来の「はだいろ」を「はだいろ」と呼ぶのは不適切…との見解のようだ。「はだいろ」の呼称は、今や「ペールオレンジ」、「うすだいだい」に置き換わっている。
昭和生まれのワシには、なんともしっくり来ないのである。

●「破廉恥」のこと
「破廉恥」をgoo辞書で引くと、
[名・形動]恥を恥とも思わず平気でいること。また、そのさま。恥知らず。
とある。そう。感情を抱く人間、恥じらいの心のある人間が、その恥を認知できないでいることこそが破廉恥なのだ。
キャラクタや折り紙は所詮作り物。無機的な物である。物に対して「破廉恥だ」などと罵ることがそもそもおかしいことであると言えよう。
(2014年12月27日、Facebookにて)


そもそも奴さんって何なん?

2014年12月27日 1:01
「奴」を「ヤツ」と読めば、
[代]三人称の人代名詞。第三者をののしっていう語。あいつ。きゃつ。やつ。「―ここへ引き寄せよ」〈平家・二〉
卑しめる言葉、蔑む言葉なのだから、それをわざわざ「さん付け」で呼ぶのは妙なことよのう。

それじゃ、「奴さん」で辞書(デジタル大辞泉、http://www.daijisen.jp/digital/)を引いてみよわい。
[名]折り紙で、2の形に折るもの。
俗曲。江戸末期に願人坊主が踊り歌として広め、のちに寄席や花柳界で流行した。踊りを伴うことが多い。
[代]三人称の人代名詞。同等以下の人を軽んじたり、親しみを込めたりしていう語。あいつ。やつ。「―、最近元気がないね」

念のため「やっこ」も辞書を引いとこか。
[名]《「やつこ」の音変化》
1 下僕。しもべ。「生きて再び恋愛の―となり」〈福田英子・妾の半生涯〉
2 江戸時代、武家の中間(ちゅうげん)。頭を撥鬢(ばちびん)に結い、鎌髭(かまひげ)を生やし、槍・長柄(ながえ)・挟み箱などを持って行列の供先を務めた。
3 江戸初期の男伊達(おとこだて)・侠客(きょうかく)。町奴と旗本奴とがあった。
4 「奴頭」「奴豆腐」「奴踊り」「奴凧(やっこだこ)」などの略。
5 江戸時代の身分刑の一。重罪人の妻子や関所破りをした女などを捕らえて籍を削って牢(ろう)に入れ、希望者に与えて婢(ひ)としたもの。
6 男伊達の振る舞いをまねた遊女。「近世まのあたり見及びたる―には、江戸の勝山、京には三笠、蔵人」〈色道大鏡・四〉
「さん付け」で呼ぶところをみると、上の3、6辺りが「奴さん」のモデルであると考えられらいね。

となれば、ギターなどを持たせるのは、本意ではないな。やっぱ槍とか持たすのがフォーマルなんやろね。顔もプーさんメイクじゃ困る。髭を描かにゃ、髭を。んでもって、ヘアスタイルにも気を配らんとな。髪を結った感じにせにゃ、奴さんとは言えんやろ。
(2014年12月27日、Facebookにて)


奴さん肌色バージョン改〜へのつっぱりはいらんですよ。

奴さんの肌色バージョンの記事を書いて、昨晩は眠りについたんやけど、何かこう、モヤモヤしたもんがあったんよね。
「破廉恥」とかそういった次元じゃなく、こいつには何かが足らんぞな…。
そんなこと考えながら、知らん間に眠りに落ちとった。

朝、目覚めと共に閃いた。すぐさまペンを握り、奴さんに装飾を加えてみる。
おー!そうや!これや、これこれ。

(C)ゆでたまご
 さ、スッキリしたことやし、仕事しよ。
(2014年12月27日、Facebookにて)

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